Promise YOU

□Promise YOU V
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「…はぁ」
「十回目。いい加減にしろよ」
「だって溜息しか出ないよ…ハレルヤ」
「知るかよ」

はぁ、と十一回目の溜息をつくアレルヤ。
それを聞いてますます不機嫌になるハレルヤ。

「で、患者さんはどうだったんだよ」
「どうもこうも…本格的な治療は明日からで今日は顔合わせ」
「だから…」
「僕の知ってるマリーなのか、って事でしょ?」
「わかってんじゃん」
「何年一緒に生活してると思ってるの?」
「俺らの歳の分」

そう言ってハレルヤは席を立つ。

「ハレルヤ、どこ行くの?」
「仕事だよ。お兄様とは違って雑用が多いんでね」
「頑張って」
「そりゃ、どーも」

ハレルヤは下がってきた前髪を掻き上げながら部屋を出た。

「ハレルヤがいたのか?」

入れ代わり立ち代わりで部屋に入ってきた青年に目を向け名前を呼ぶ。

「ティエリア…」
「また何か言われたのか?」
「うんん、ハレルヤって何でもお見通しなんだな、って」
「兄の悩み事ならわかるだろう…ましてや君達は双子なんだから」
「そうだね…何か飲む?」

コーヒーで、とティエリアは短く返事をする。
その返答を受け、アレルヤは備え付けの給湯室へ向かった。




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