Promise YOU
□Promise You X
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手術中の赤いランプが消え、手術室の外に一人の医師がいた。
「ふぅ…」
「アレルヤ」
「あっ、ティエリア」
アレルヤは歩いて来たティエリアの方を向いた。
「手術はどうだった?」
「…成功したよ」
「なら何で落ち込んでるんだ?」
「…知らなかったんだよ」
「彼女の"瞳"の事か…」
コクリ、と頷き、言葉を続けた。
「今までいろんな手術して来たって言ったけど…あんなの…」
「手術じゃない、か…」
「うん…。酷過ぎるよ!!!
手術?笑わせないでほしい…あんなのただの実験じゃないかっ!!」
「そんなに酷かったのか?」
「…細胞が死んでた」
「細胞が…?!!」
「うん…何種類も薬を投与されて、いくつもの方法を試されてた…」
「それって…」
「…実験。さっきも言ったけどね」
「彼女は…」
「大丈夫。細胞は半分くらい回復させた。…たぶんモノクロの世界なら見えると思うよ」
「そうか…きっとよくなるさ」
「うん、絶対治すよ…!!!」
顔を上げたアレルヤにティエリアは手を差し出す。アレルヤはそれに掴まり、立ち上がった。
「疲れてるだろう?少し休め」
「うん、ありがとう」
そう言って部屋に戻ろうとしたときだった。
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