Promise YOU
□Promise YOU [
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「ただいま」
病室から控室に帰ってきたアレルヤ。
珍しいことに、マイスターズが揃っていた。
「…あれ、皆揃ってどうしたの?」
何も知らないアレルヤは不思議そうに首を傾げるだけだった。
「とりあえず手術成功、おめでとさん」
「ありがとう」
そう言ったのはロックオンで、アレルヤは笑顔で返した。
が、一向に部屋には重たい雰囲気が流れているだけで、それ以上はなかった。
「アレルヤ、これを、」
何?と言って暗い顔をしたティエリアから書類を受け取った。
「…えっ、何…これ、」
「…そこに書かれている通りだよ」
紙に書かれた一文字一文字を目で追う。
そして、見間違えではないかと何度も何度も読み直した。
「…嘘でしょ?こんなすごいところから声がかかるなんて、」
「たしかに、イノベーター病院っつたら、有名だからな」
「でも、何で僕なの?」
「アレルヤが目の手術に成功したってニュースは医学会じゃタイムリーだからな」
「そう、なの…?」
「…君はもう少し周りの目を気にした方がいい」
書類に書かれいた内容。
それは、イノベーター病院に来ないか、という誘いだった。
普通の人事異動ならないことはないが、イノベーター病院から声がかかるとはよほどのことだ。相当な名医でなければ呼ばれないであろう。
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