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□ニンジンとキミの笑顔
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「ごちそうさまでした」

そう言ってルークは席を立つが、アニスに見つかり、今日もまた、食卓にお馴染みの叫び声が響く。

「あーっ!!!ルーク、またニンジン残してるっ!!」
「の、残してねーよ!!」

その声に反応し、次にジェイドが口を開く。

「おや、ルーク?」
「な、なんだよ…、」
「私の目が正しければ、その皿に乗っているのは間違いなくニンジンですよね?」
「うっ…」
「図星ですね?」

顔は笑っているが、目は笑っていないジェイドに指摘され、言葉に詰まる。

「ルーク、食べ終わるまで席を立ってはいけませんからね?」

いいですね、と今にも槍を投げそうな勢いに負けてしまい、はい、と頷いてしまった。



―――――――――



「はぁ…、」

あれから何分か経ち、仲間達は食事を済ませ、各々の時間を過ごしていた。

(このニンジンめっ!!!)

じーっ、とにらめっこしながらフォークで転がしたりしてみるが、ニンジンが減るわけでも無い。

「はぁ…、」
「…まだ食べ終わってなかったの?」

先程より大きな溜息をつくと、不意に後ろから声がしたので、後ろを振り返ってみる。




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