toa
□Don't worry!!
1ページ/7ページ
「…太った、」
体重計が示した数字を見て、ティアはポツリと呟いた。
「ティアー、メシ出来たぞー!!」
「あっ、今行くわ!!」
動揺を隠せないが、とりあえず、仲間の待つ食堂へ向かった。
Don't worry!!
「…ごちそうさま、」
そう言って静かに席を立つ。
「あれ?ティア、ほとんど食べてないじゃん!!」
アニスの指摘に仲間の視線が集まる。
「…俺の料理、まずかったか?」
不安そうに聞いてくる本日の料理当番、ルーク。
確かに、初めの頃は食べれたものではなかったが、最近は上達してきたのか、食べやすく放った。
「違うわ!!…その、…ちょっと、調子が悪くて、」
ごめんなさい、と言うとティアは颯爽と走って食堂を出て行った。。
…本当にごめんなさい、
…だって、
太った何て言えないものぉ〜っ!!
内心で叫びながらそのまま、自分の部屋に直行した。
残された一同は唖然とした表情で一部始終を見届けていた。
「体調不良であんなに走れるかっつーの…、」
ルークはそう言って、食事の残された皿を片付けるため、流しに向かった。
(せっかく、あいつのために作ったのに…、)
口には出さないものの、少しムスッとしながら食器を片付けるルークを一同は微笑ましく見守っていた。
.