gundamOO
□ユビキリ
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軌道エレベーターでの反乱軍に対するアロウズの処置。
あれは正しいのだろうか?
私が求めた平和なのだろうか?
…いや、あんなものは求めていない。
あんな情報操作された平和など平和では無い。
平和…それは人民の判断によるものだろう。
私は…どうしたらいいのだろうか…。
『ユビキリ』
「大佐〜!!」
「遅いっ!何分の遅刻だと思っている」
「デートぐらい…」
「デートではない。それに、デートで女性を待たせるとは…」
「ま、まぁ行きませんか?」
「話を反らすな」
行くぞ、と不機嫌そうに言うとパトリックはいつも通りカティを追い掛けた。
「大佐ー、今日は何の御用ですか?
それにしても大佐は何を着ても似合いますね!!!
「それは、どうも」
「あっ、今日眼鏡はしてないんですか?」
「コンタクトだ」
「髪の毛もおろしてますね」
「悪いか?」
「いえ、すごく綺麗です!!」
「そうか」
いつも通り冷たくあしらうが、いつも通り忠犬のようについていくパトリック。
ここまで冷たくされたなら普通の人間なら愚痴を言ったり反論したりするだろう。しかし、それどころか、この男はめげずについてくるのだ。
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