gundamOO
□モウイチド
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いつも強気なアイツが急にこんな事を言い出した。
「ハレルヤ、もし俺がいなくなったらどうする?」
「はっ?」
「だから…」
俺が死んだらって事。
簡単に告げられた言葉に戸惑う…というよりも怒りを感じた。
「よくそんな事言えるな」
「だってよ…、いつ死ぬかなんてわかんねぇーじゃん」
「そうだけどよ…!!」
「…ハレルヤ、怒ってる?」
相変わらずのアホっ面でそれを言うもんだからさすがの俺も我慢できなくなった。
「当たり前ぇだろうが!!…何でそんな事言うんだよ!!」
「だって事実だし…」
「そんな弱気なヤツは知らねぇ!!」
死ぬなり何なり好きにしてくれ。
「おぃ、ハレルヤ…っ!!」
アイツの呼び止める声が聞こえたが、俺は無視して部屋を飛び出した。
まさか、これが俺達の最後の言葉になってしまうなんて思いもしなかった…。
『モウイチド』
それからしばらくして、トレミーにアイツの妹が刹那に連れられてやってきた。
ずっと自分の兄達の名前を呼び、泣いていた。
「おぃ、どうしたんだ?」
「ヨハ兄と…、ミハ兄が…、」
「…ミハエルっ!!?アイツがどうしたんだよ!!」
「…っ、」
「…ヨハン・トリニティとミハエル・トリニティは…」
墜ちた。
「嘘…だろ?」
刹那の言葉を聞いて俺は崩れ落ちた。
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