gundamOO

□ユビサキ
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オレンジ色グラデーションが空に広がりはじめた頃。
光が差し込む放課後の図書室。

その窓際に座り、勉強をする二人組の影があった。
…いや、正確には片方が勉強を教え、もう片方が教わっているというところだろうか。


「で、αが3だから、βはいくつだ?」
「うーんと…、2っ!!!」
「そうそう。やりゃぁ、できんじゃねぇか」

そう言ってハレルヤはアレルヤの頭を撫でる。

「ハレルヤって、教え方上手だよね」
「いや、そんなでもねぇよ…」
「だって、僕がちゃんと理解できてるんだよ!!」
「それはテメェがやれば出来るからだ。テメェができねぇーのは、やんないからだ」
「…そうなのかな?」

一人でやってもわかんないもん、と言い、ぷー、と頬を膨らませる。

「…だったら、俺様が見てやってるうちにさっさとやりやがれ」

そう言って、ページをめくり、次の問題に移る。

(あっ、)

ふと、ハレルヤの指先が目に入りそちらに視線が行ってしまった。

「まず、…が…で…、」

せっかくハレルヤが教えてくれてるのに、内容は右から左へ筒抜け状態で耳に入らず、代わりに問題集を指し示すハレルヤの指先ばかりを追ってしまっていた。

(…綺麗、だなぁ)

次から次へと移動する綺麗な指に視線が奪われ、ぼーっとしていた時だった。




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