Promise YOU
□Promise You X
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「すまない…アレルヤ・ハプティズムという医師はいるか?」
「あっ、僕ですが…」
突然、正面に現れた男に名前を呼ばれた。
「何か…御用ですか?」
「…あぁ、君に話しておきたい事がある」
「何ですか?」
「…私は先に行くよ、アレルヤ」
そう言ってティエリアは席を外した。
残されたアレルヤはもう一度、先程の椅子に腰を下ろした。
「どうぞおかけください」
すると男は一礼してアレルヤの隣に座った。
「初めまして。私はセルゲイ・スミルノフと申します」
以後お見知り置きを、と付け足してアレルヤに名刺を差し出した。
「セルゲイ…スミルノフ…!!
マリーさんの身元引受人…」
「正確には義父だな…」
「そうでしたか…。
改めまして、アレルヤ・ハプティズムです。マリーさんの主治医をさせていただいてます。
お話というのは…」
「あぁ、マリーの事だ」
ふぅ、と一呼吸置いてセルゲイは言葉を続けた。
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