tos(R)
□cogwheel-ハグルマ-
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式も終わり、軽くHRを行うために自分のクラスへ向かった。
教室に着くと真新しい制服に身を包み、まだ幼さが残る生徒たちが所狭しといた。
流石に子供といえど、ある程度成長しているのだからこのスペースに40人は厳しいだろう。
そんな事を思いながらクラトスは教壇に立った。
「今日から君達の担任を勤めるクラトス・アウリオンだ。
担当教科は世界史だ。
一年間よろしく頼む」
必要事項だけを手短に済ませ、生徒たちへ紹介を促す。
後何人かと言うときだった。
そろそろ眠くなって来た、と不謹慎な考えもある少年によって飛ばされた。
「出席番号34番、ロイド・アーヴィング!!!
好きなもんは犬と剣道、嫌いなもんはトマトと勉強だ!!
よろしくなっ☆」
あまりの元気のよさ…というかアホらしさにより教室に笑いが起こる。
が、クラトスはそれどころではなかった。
―――――
無事、入学式の日程も終わり、職員室に戻った。
「ロイド・アーヴィング…」
「ロイド君がどうかしたの〜?」
「!!!」
「そんなびっくりすんなよっ!!」
独り言のように呟いた言葉だったが、赤髪の教師には似つかわない男…ゼロスによってそれは独り言ではなくなった。
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