tos(R)

□絶望に願いを込めて
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俺の前にひかれているのは、

絶望という名のレールしかないのか?

その絶望の中に何かあるのなら…、













絶望に願いを込めて







空も闇に覆われて月が真上まで上ったこの時間。
俺は独り風邪に当たっていた。

「…頼りにしてる、ねぇ」

昼間ロイドが俺の質問に対して言った言葉。

もし軽くあしらわれたりしたら、たぶん俺はそのままのコレットを差し出してあいつらに殺してもらうつもりだったのに。

「…惨い事言うよねぇ」
「何がだい?」

溜息混じりに吐き出した独り言は突然の問い掛けにより、それは独り言ではなくなった。

「…しいなか」
「…文句あるかい?」

そう言うと、しいなは喧嘩腰に返事をした。
…こいつにも聞いてみようかな。

「…なぁ、しいな」
「なんだい?」
「…明日は、頑張ろうな」
「はい?何言ってんのさ、」

当たり前でしょ、と言って彼女は笑う。

「あんたの後ろは任せなよ」
「…はは、逞しいねぇ」
「…悪かったね、」

自信満々に言ったしいなに俺は苦笑しながら言った。

「なぁ、その言葉、」

信じてもいいのか?

そう聞くと彼女はきょとん、とした顔で答えた。



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