04/22の日記
08:10
やっぱり頼りたいのは好きな人 (頂き物)
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(まえがき)
時計うさぎ様からの頂き物です。
いつもいつも本当にありがとうございます!
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何時もの如く付けっぱなしだったテレビに、最強恐怖特番のテロップが映し出されたのは三時間前
即効違う番組に変えようとした俺を、バカにしきった目で見る神楽と新八に見栄を張るために、半ば意地で最後まで見続ける事二時間
背中を滴る冷や汗を誤魔化しながら、大した事ねぇな?なんて答えた俺を無視して、二人して玄関で靴を履き出す
聞けば、前から泊まりに行く手筈になっていたとか
思いきり顔を引きつらせる俺に、したり顔をして見せた神楽を怒鳴りながら追い出して、ふと我に返ったのが今
しんと静まる室内
自分以外の気配なんかする訳もない
のに、誰かに見られてる気がするゥゥゥ!?
パニックになった俺は、涙で滲む目を必死に凝らして携帯のアドレスを開き通話ボタンを連打した
「………なんの用だ?」
「…………て」
「は?聞こえねぇよ」
「怖くて死にそうだから、今すぐ飛んで来いバカヤロー!!」
「お、おいっ!?」
涙ながらに叫んで、一方的に切って布団に潜り込む
「お化けなんていない。お化けなんていない。お化けなんていない」
頭から布団を被って呪文の如く繰り返す俺の背中を、フワリと抱き締める大きな身体
直ぐに鼻腔を擽るタバコの匂いに、一気に身体の力が抜けていく
「ったく、何やってんだ?お前は」
「俺だって好きで見たんじゃねぇよ!」
「でも、お前が頼った相手が俺で良かった」
「っ…!?」
相変わらずのぶっきらぼうな口調とは裏腹に、俺を抱く腕の力は労る様に優しくて不覚にもドキッとかしちゃって
「やっぱ土方君しかいないわ」
「あったりめぇだっつうの」
こんな甘ったるい空気もたまには良いなぁと思いました。…作文!?
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