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□銀色キラキラ
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第6話 (4/4)




「ハロウィンだそうだ。
俺も銀時に同じ事を言われてな。もちろん菓子など持っていなかったから、イタズラで体をくすぐられたんだよ」


『え…』


あぁ、菓子かイタズラかってやつか。だからさっきは銀時の奴、ヅラに覆い被さる様にしてあんな事してたのか…。


と、そこまで考えた高杉はハッとした。


ん?ん?んん!?ちょっと待て!じゃあ、何か!?


俺も菓子が無いって言えば銀時にああしてイチャイチャ(あくまでも高杉の思い込み)とイタズラしてもらえんのか!?


と、高杉はテンションが上がり胸をドキドキと高鳴らせる。


が、自分の手元に視線をやれば…、今日も当たり前の様に銀時への貢ぎ物の甘味の存在。


そこからチラリと銀時へと視線を移せば、銀時も高杉のその荷物を期待に満ちたキラッキラとした瞳でジッと見つめていた。


それを見た高杉は確信する。あぁ、これは俺が持っているのは甘い菓子で、自分の手元に渡るものであると分かってる顔だ、と。


まぁ当然と言えば当然だ。それはいつもの事なのだから。


しかし…、これを渡せば銀時からイチャイチャのイタズラがしてもらえない…。


と、悩む。


一方、そんな高杉を目の前に、銀時はショックを受けていた。


いつもは何も言わなくても美味しい食べ物をくれると言うのに、催促した今日に限って目の前にあると言うにも関わらず、なぜか高杉が自分に渡するのを渋っているからである。


「………しんすけ…とりっくおあとりぃと」


銀時は何とも不安げに催促する。


その姿が小動物の様で高杉は胸をズキュンと打たれる。


可愛い、可愛すぎる!!
し、しかし、イチャイチャイタズラが……。


で、でも、こうして渡すのを渋っている間にも、銀時は目に見えて悲しそうに眉を下げている。


銀時に悲しい思いなどさせたくは無い!!


し、しかしイタズラが…。


高杉の中では壮絶な葛藤が暫し続くが…。


「…………しん、すけ…くれないの?」


『っ…!!』


小首を傾げながらウルウル瞳を潤ませ始めた銀時に、高杉の覚悟は決まったのだった。


やはりイタズラはして欲しいが銀時を悲しませるなど俺には出来ない!


……と。


『…………ほ、ほら銀時、これ、やるから!』


だから、いつもみたいに笑ってくれ!!


高杉のその願いは簡単に叶う。


「…………ありがとう!」


差し出された風呂敷包みに、銀時はニコォッと満面の笑みを作り高杉にお礼を言う。


『ぉ………おぅ///』


銀時にイタズラをされなかったのは非常に悔しい。


くそぅ…ヅラめ、自分ばっかり良い思いしやがって…、と。


だが、高杉にとって何よりも大切な事は、銀時がいつだって幸せそうに笑っている事なので…、


ハロウィンのイチャイチャ、イタズラは泣く泣く諦めたのでありました。



────…
───…



(あとがき)


(o^冖^o)ハッピーハロウィン♪


あぁ残念、高杉さん(笑)


でも良いんです!!この後、高杉さんは幸せそ〜うに自分の貢ぎ物を食べる可愛い可愛い銀ちゃんを一番間近で見られるんですから!ね?(*´艸`)
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