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□銀色キラキラ
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第7話 (2/2)
そんな銀時を目に、高杉は、激しく動揺していた。
大好き?銀時がヅラの事を!?
はじめての男?銀時にとってヅラが!?
と、頭の中はパニックである。
ちなみに少し訂正である。
×はじめての男
ではなく、
○はじめてプレゼントをあげた男の子
が、正解である。
「だれかにぷれぜんとしてよろこんでもらえるのって、うれしいね!!」
今まで与える喜びを知らなかった銀時は、初めての経験にニコニコしていた。
そこで本日初めて銀時は桂から高杉へと意識を向けた。
「しょうよせんせいってた。つぎのつぎのつきは しんすけたんじょうびだって!」
「えっ、あ?あぁ」
高杉はいきなり銀時に名を呼ばれ、ハッとして落ち込みの世界から現実へと戻る。
「つぎのつぎのつきも
いっぱい おはな、つんでくるからねっ!」
「え………………っ!」
高杉は銀時の言葉にパチクリと瞬きをした後、キラキラと世界が輝くのを感じた。
次の次の月、つまりは8月。
花を摘む。(しかもいっぱい)
つまり、銀時は自分にも誕生日プレゼントをくれるつもりでいる!!
‘あのね、しょうよせんせにきいたの。
だいすきなひとのたんじょうびには、おいわいのきもちをこめてね、ぷれぜんとするんだって!’
銀時の言葉を思い出し、カァーッと顔を赤らめ、
「そ、そそそ、そうか///」
高杉はドギマギした。
そうか、銀時は、俺の事、す、すすす、好きなのか…。しかも大!!
と、高杉はドキドキ、ウキウキ心踊った。
が、勿論この日ほど桂を憎いと思った事は無かったし、
日は巡り、8月になり…、
「しんすけ!たんじょうび、おめでとう!!」
「おっおう!さ、サンキュー///」
無事に銀時から色とりどりの花をいっぱい貰えた後でも、
自分より早い月に生まれ、自分より早く銀時にプレゼントを貰った桂の事を、しつこく根に持っていたのでありました。
───…
──…
(あとがき)
すみません^_^;
なんて時期外れなネタ(汗)
あ、銀ちゃんがヅラの事をジッと見てたのは、勿論プレゼントを渡すタイミングを見計らってたからです。
銀ちゃんに、ヅラに対して友情以上の感情は今もこれからもありません!!