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□三食(プラスおやつ)昼寝付き
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「聞かせてくれないか?
お前は、銀時は、俺を、どう思ってる?」


少しの期待はあった。
銀時は、自分と同じ気持ちでいてくれている、と。
だが、それがただの自惚れだったら?勘違いだったら?


そう考えると、余裕のある表情をしていたものの、その内面では、土方は緊張から心臓がバクバクし、鈍く痛くもあった。


「俺が…どう思ってる、か?」


言っても、良いのだろうか、自分の気持ちを、土方を好きだというこの想いを…、


でも…と、銀時は躊躇う。


「だって……お前、真選組副長なのに…」


「…あ?」


「そんな立派な肩書きなのに…、こんな、ろくに学歴も無い、家柄だって…、俺、親もいないし、なのにお前…本当に、
俺みたいな女でいいの?」


「………はぁ。なんだよ、んな事気にしてたのか?お前」


銀時の言葉に、土方は肩から力を抜き、息をはいた。


「いいか?銀時、覚えとけ。
肩書きとか学歴とか家柄とか、んなもん関係ねぇ。

お前の身ぃひとつありゃあ何も問題ねぇよ。

俺は、人間、坂田 銀時に惚れたんだ。

俺は、お前で いいんじゃねぇ。お前が 良いんだ」


「……………土、方…」


銀時の瞳からは、ポロポロと次から次へと涙が溢れた。


「俺っ…」


願っていた。


両方を失うのは嫌だ。
だからせめて、土方を諦めても、この子だけは生みたいと。


でも本当は、この子も、
土方も、両方とも欲しかった。


この子がいて、土方がいて、新八、神楽、定春、みんながいて、そんな皆を見て、
銀時は幸せそうに微笑む。


そんな家庭を、夢見ていた。
そんな家庭を、願っていた。


「俺っ…土方が、好きだ」


涙をポロポロ流しながら銀時が言った瞬間、土方は銀時へと駆け寄り、その体を力強くグッと、それでもそっと優しく抱き寄せた。


「銀時、好きだ。
俺と、家族になってくれ」


壊れ物を扱うように、気遣いながら自分を抱き締める土方の背中に、銀時はそっと手を伸ばし、応えるように抱き返した。


「………はい」


返事を聞き暫くすると、互いの顔が見える様に、土方は少しだけ、そっと体を離した。


涙で濡れた顔で、照れくさそうに、でも嬉しそうにする銀時が、土方は愛しくて堪らない。


それは銀時も同じ事で、
熱っぽい眼差しで見てくる土方に、きゅんと胸が高鳴った。


「…土方、」


「ん?」


「…あのね?」


「ん?」


「………好き」


「っ…」


えへへ、と頬を赤らめハニカム銀時に、土方は辛抱が効かなくなり、同じ様に頬を赤く染め、そして顔をゆっくり傾けた。


「…」


「…」


想いが通じてからする初めての口づけは、少しだけ、
涙のしょっぱい味がした。


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