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□おめでとっ
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どうしようかと ただ突っ立ってる俺に、銀時は頬をポリポリと人差し指で掻きながら、


「あ〜…、一緒に呑む?」


そう口にした。


「っ…呑む!!」


気まずくても、コイツの誘いを断るなんて勿体ない事出来る訳ねぇ!!


それから、二人で呑んだり食ったりして、暫く時間が過ぎた頃、


「………う〜ん…」


銀時が眠たそうに頭をコックリ、コックリ揺らし出す。


「おい、大丈夫か?万事屋」


「…う〜ん?大丈夫らぁ!」


「っ…///」


へにゃりと俺に笑顔を見せた銀時に、ドクンッと大きく心臓が跳ねた。


か、かか、可愛い。
何だこの生き物、可愛すぎる。


「よぉし!土方くぅん、もう一件いくろぉ!!」


銀時はガタリと立ち上がり、フラフラになりながら呂律の回らない喋り方で俺にも立つ様に促す。


「いや、お前フラフラじゃねぇか、もう一件なんて無理だろ」


もっと一緒に居たいけど、こんなに酔ってんじゃな…。


「送ってってやるから帰るぞ?」


「えぇ〜…」


俺の言葉に、銀時は不満そうに頬をぷくぅっと膨らませる。


少なくとも、コイツは俺と一緒に居る事はイヤじゃないんだと言う事と、コイツの可愛らしさに頬が緩みそうになる。


店を出る時も、店を出た後も、コイツを支えながら歩いている時も、銀時はベロンベロンに酔っていた。


「銀さん今日は〜、久々にパチンコで大勝ちしたの〜!だからもっと呑むの〜!」


「もう今日は止めとけ。また明日にでも呑みゃ良いじゃねぇか、な?」


何とか宥め様としている俺に、銀時は尚も不満そうに口を尖らせる。


だから可愛いから止めろっての。


「あっ!なにあのキラキラ光ってるお城!キレらぁ!銀さん、あそこ行くぅ!」


ふと立ち止まり、銀時は光り輝くネオンを見つめ言うと、フラフラ〜と吸い寄せられる様にその建物へと足を進めた。


「おっおいっ!そこは!!」


そう、銀時が向かって行った‘キラキラ光ってるお城’とは、言うまでもなく当然の様に‘ラブホテル’


「あ、おい待てコラッ!そこはダメだ!」


しかし、俺の言葉に聞く耳など持っていない銀時はフラフラながらにそれでもどんどん進み、あっという間にラブホの中へと姿を消してしまった。




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