10/18の日記

21:10
俺、本当ボクサーじゃなくて良かった
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(まえがき)


土銀の2人はすでに恋人同士の設定。
高校生パロで銀ちゃん女体化…なんですが、その意味はあんまり無いかも(^_^;)


いや!ある!ある…筈きっと←




↓ では本編です ↓




──────…
─────…



それは、銀時が土方の独り暮らしをしているアパートに訪れた日の事。


2人は何気なく、高校卒業後の進路、将来の事を話していた。


「やっぱ私さ、パティシエになろうと思うんだぁ。一番自分らしい道って思うし、やっぱり好きだから。だから卒業したらそっち方面の専門学校に通おうと思う!」


キラキラ瞳を輝かせて言う銀時を…。


「そうか」


土方は優しい眼差しで見つめた。


「トーシローは?将来、何になんの?決めた?」


テーブルを挟み、向かい合わせで頬杖をつきながら上目遣いで言ってくる銀時にドキドキキュンキュンと胸を高鳴らせながら土方はゴホンッと一つ咳払いをした。


「まぁ…なんつうか…。アレだ。俺は、ボクサーにだけはならねぇ!」


「…は?」


土方の突然の宣言に、銀時は ばかでっかいクエスチョンマークを頭上に浮かべた。


土方と付き合いだして1年とちょっと。
銀時は土方がボクシングが好きだと聞いた事もなければ、テレビなどで試合の中継を見ている姿を見た事も無い。


それどころか、ボクシングマンガを読んでいる所も見た事は無く…。


つまり、銀時は土方がボクシングというものに興味があるとは少しも思った事も無かったのに……。


それが何故いきなり土方の口からボクサーなどと言うものが出てきたのだろうか?


しかも、わざわざならない宣言など。


「……あの、さ…何でボクサー?」


銀時は不思議そうな顔で尋ねた。
すると、土方はいたって真面目な表情でそれに答えようと口を開いた。


「この前よぉ何かのテレビ番組で知ったんだけど…。ボクサー選手って、試合前にはエッチ禁止されてるんだってよ」


「………」


あまりにも真面目に言うものだから、銀時はヘニャリと肩から力が抜けてしまった。


「なんか、どうしても疲労が出ちまうんだってよ。どんなに体力に自信のある選手でも、体力測定をすれば疲労が溜まったり、セックスのせいで体が動かなくなる事も少なくねぇんだって」


「…あぁ、そ」


人が真剣に将来について話した後に何ソレ!?そう言う事しか頭にないバカなのか?コイツは!!


と、銀時は土方の話にどうでもよさげに返事をした。


「試合の度に銀時とのエッチが禁止なんて…俺には考えられねぇ。ありえねぇ。耐えられねぇ!」


「…はぁ、ソーデスカ」


銀時はもはや呆れて棒読みである。


「…っていう訳で」


土方は瞳をキランと妖しく光らせた。


「ヤろうぜ、銀」


「は?何で?どういう繋がりで‘っていう訳で’になるのか分からないので嫌です」


即答である。


「今の話の流れからシたくなるのが普通だろぉ!?」


土方は銀時にゆっくりと近づきながら口にし、すぐ後ろに来ると銀時の両肩を厭らしく揉みはじめた。


「だからどんな流れだよ?それにっ!マヨネーズをご飯にかけて食べる様な味覚の人の普通なんて信用できないから嫌で〜す!」


「飯に小豆かけて食う様な奴に言われたかねぇよ!」


負けじと言った後、土方はニヤリと笑った。


「じゃあアレだ!普通じゃねぇ味覚のもん同士って事でヤろうぜ!」


「………ナンデスカ?ソレ」


銀時は再び棒読みになった。


何だかんだと強引にこじつけて結局はヤりたいだけではないか、と、こんな彼氏に呆れ果ててしまう。


「んだよ………。銀時は俺とシたくねぇのか?」


いよいよ拗ねた様子で聞いてきた土方に、銀時は少〜しだけ考えて観念した様にため息をついた。


「………シたいよ?  私だって、トーシローの事、凄く好きだもん」


振り向き、自分の肩に手を置く土方に、銀時は最強の(土方にとっては)笑顔で言った。


「っ…///おまっ今のは不意討ちっ、急に素直になるとか…卑怯だろ///」


土方はボッと真っ赤になり、あわあわした。


「じゃ〜なぁに?トーシローは、私にずっと嫌だ嫌だ拒否られてツンツンされてる方が良かった?」


意地悪でそんな事を言ってみる。


「いや………。
半々でお願いします!」


軽く頭を下げて言う土方が可笑しくて銀時は声を出して笑った。


そして、自分から土方の顔にそっと近づくと…。


───ちゅっ


触れるだけの口づけをした。


「っ…おまっ///今日はやけに大胆だな」


嬉しそうに言う土方を見て、銀時も胸がほんわかとあたたかくなり嬉しくなった。


「だから言ったじゃん。私だってトーシローの事、凄く凄く、すごぉ〜〜〜っく好きなんだって!」


「…///熱烈な告白だな」


顔の緩みが治らない土方に、銀時はもう一度ちゅっと可愛い音をさせキスをした。


離れては引っ付き、引っ付いては離し、繰り返す軽いキスは徐々に深いものへと変わっていき、口づけを交わしながら土方は銀時の体をゆっくりと横たえ、自分はその上に跨がった。


「やっぱ銀時とのエッチが禁止な世界なんて…地獄だな。

俺、本当ボクサーじゃなくて良かった」


土方の言葉に銀時はクスッと笑い、そして挑発する様に艶かしく唇を動かした。


「私も…。トーシローが私とのエッチを我慢するなんて…そんなの、イヤ」


「っ…///銀時っ」


「あンっ…」


結局2人は何だかんだ言ってラブラブなのでありました。





─────…
────…



(あとがき)


えっとぉ…(〃ω〃)試合前はエッチが禁止って言うボクサーネタをただ単に書いてみたかっただけの作品(笑)


って言うかアレ?
最近こんなパターンの終わり方、他の作品でもしなかったっけ?(汗)←


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