01/01の日記

20:37
1月1日、姫始め (裏)
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元日、10時を過ぎた頃、少し遅めの朝食を済ませた後で、銀時は 新八、神楽、そして定春を連れ神社へ初詣へ出掛けた。


人混みに酔い、疲れて帰って来ると、万事屋の前には、タバコを吸いながら扉に背を預け立っている土方の姿があった。


「あれ…土方くん?」


階段を上りきると銀時は口を開いた。


「おぅ。仕事がようやく終わったんで寄ってみたんだが…」


言いながら土方はチラリと新八、神楽&定春を見る。


すると、その視線に気づいた子供たちは、無言で顔を見合わせた。


「へぇ、正月だってのに今まで仕事だったんだ?大変だね、お役人さんは」


「俺は休みが貰えたから良い方だ。他の隊士達は続けて勤務に当たってる。
真選組は正月だからって休んでなんてらんねぇからな」


銀時、土方がそう会話をしていると、神楽が口を開いた。


「銀ちゃん、私たち今から姉御の所に行ってくるアル」


「はぁ?」


銀時が首を傾げると、新八がチラッと土方を見てから銀時へ視線を移し言った。


「せっかくお休みが貰えたって言うんだから、そんな時ぐらい二人でゆっくり過ごして下さい」


「気が遣えないほど子供じゃないネ」


すると、土方は懐からポチ袋を2つ取り出し、自分の目配せで銀時と二人きりになりたいと言う気持ちが子供たちに伝わった事を満足に思い、まるでその事への褒美だ、と言わんばかりに子供たちへ差し出した。


「お年玉だ」


言われると、新八と神楽は笑顔で顔を見合わせた。


「ありがとうございます!土方さん」


「おぉ!初お年玉ネ!やったアル!」


受け取りながら喜ぶ二人の様子に、土方は銀時を見た。


「お前、やっぱりやってなかったんだな」


「だって銀さんそんなお金ないんだもん。俺の方が欲しいぐらいだっつうの!」


ぷぅっと頬を膨らませる銀時に、


「いい歳したおっさんが‘だもん’とか言ってんじゃねぇよ」


可愛いけど。と、思いながら胸を高鳴らせ土方はタバコを携帯灰皿へ消し捨てた。


「じゃあ土方さん、本当にありがとうございました」


「まぁゆっくりしていけヨ」


こうして一言声を掛け、子供たち&定春は今来た道を戻り去って行った。


「………ま、入れよ」


二人きりになると、銀時は土方と過ごせる久しぶりの恋人としての時間に、嬉しくなりトクトクと胸を高鳴らせた。


このカップル、土方の方が恋人にメロメロなイメージを周りから持たれているが、実は銀時も土方に負けないほど相手を想ってメロメロだったりする。


玄関扉を閉めた瞬間、銀時は土方に抱き締められた。


「っ…ちょっ…土方?」


いきなりの温もりに、銀時は少し動揺した。だってここ、玄関なのに、と。


「もう我慢できねぇ」


熱っぽく言うと、土方は銀時の唇を塞ぐ様に口づけた。


「ンッ…チュップッ……ちゅっ…ふ、ん」


土方は何度も角度を変えてはその度にその口づけを深く激しいものにしていく。


「んっ…ん、はっ…チュップッ…ふ、ンッ」


薄く開いた唇の間から、ヌルリと己の舌を侵入させ、銀時の舌と熱く絡ませる。


とろん、と瞳を潤ませ、甘く息を上げる銀時に、土方は完全に勃起した。


壁に銀時を押し付け、自分の股間を銀時の股間へ宛て、グリグリ擦り付ける。


「ひゃんっ…ンッ、ぁん」


その間も、互いの唾液を口の中で行き来させながら舌を絡ませる事を止めなかった。


「はぁ、はぁっ…ん、銀時っ」


唇を重ね、厭らしく水音を響かせながら腰を揺らし、右手は銀時の服の中へ進めた。


スルリと肌へ滑らせ胸元を撫でると、そのまま片方の突起に触れた。


「んぁっ…」


すでにプックリ膨らんでいたソコをクリクリと摘まんだり押し潰したりして楽しむ。


「あっあっあっ…ふ、んっんっ」


喘ぎが可愛く、土方の興奮は益々高まる。


唇を首筋から胸元へとどんどん下げていき、弄っていない方の突起をパクりと口にした。


「あぁっ…ん、あっあっ…」


レロレロ舐められたり吸われては甘噛みされ、銀時の中にはゾクゾクと快感が走る。


銀時は無意識に自らも腰を揺らしながら、土方の頭へ腕を回しキュッと抱き締めた。


その姿は、まるでもっととねだっている様に見える。


「はぁ、はぁっ…ンッ、あっあっ…」


銀時は土方から与えられる愛撫にガクガクと足を震わせる。


「土方ぁ…、も、欲しい」


その明らかな‘おねだり’に、土方の下半身はズキュンと撃ち抜かれた。


姫始めがこんな玄関なんて、と思っていた為、本当はここで最後まではしないつもりだったのだが、可愛い可愛い銀時に、土方の理性の糸はプツリと切れた。


獣の様に銀時に覆い被さると、その迫力に銀時が思わず尻餅をつくが、そんな銀時に構う事なく土方はどんどん服を剥ぎ取っていく。


ビンビンに勃ち上がり、更にはトロトロと先走りが溢れベトベトに濡れている銀時のソコが姿を現すと、土方は鼻息も荒くソレへと手を伸ばし扱き回す。


「あっあっあっ…あぁっん、あっあっ」


足をM字に大きく開かせれば、銀時のソコから溢れる汁が垂れ、後孔へと落ちていく。


ゴクリと喉を上下に鳴らすと、土方はヒクつく銀時の後孔へズボリと指を挿し、汁を潤滑油に中をぐぢゅぐぢゅとかき回した。


「あっあっあっ…やぁんっ」


ビクンビクンッとカラダをくねらせ、無意識にも銀時は益々土方を煽る。


熱い欲望、雄の匂い、甘い吐息が玄関には充満していた。


指を引き抜くと、土方は代わりにはち切れそうに膨れ上がった自身をソコに宛がい、一気に腰を先へと進めた。


「っ…ひゃっ…あっあああぁぁっあっあ」


自分の中にいっぱいになる土方に、銀時は甘く高い声を上げる。


キュウキュウと自分を締め付けてくる銀時の中の心地よさに、土方は堪らず初めから激しく腰を上下に振った。


ずちゅっ ぐぢゅっ ぢゅぼっ


「あっあっあっ…ンッ、ふ、はっはぁっ…ん、あっあっあぁっ…」


その快楽に、銀時は ただただ喘ぐ。


「銀時っ、銀っ、ンッ…いいっ、すげぇっ…いいっ、はっ、はっ」


土方も全身を突き抜ける快感に、銀時を見つめる瞳を益々トロンと官能的にする。


「あっあっ…ンッ、土方ぁっ…熱いっ…熱いぃっ…」


玄関というヒンヤリとした空間にも関わらず、土方の熱で銀時の体温はどんどん高くなっていく。


「あぁ、俺も熱いよっ」


熱いのは銀時だけではなく土方も同じで、その額にはうっすら汗をかいていた。


ぐぢゅっ ぐぢゅっ にゅぷっ


「あっあっあっ…ああぁっぁぁっ」


パンパンパァンッ!!


淫らな水音。卑猥な鳴き声。互いのカラダがぶつかり合う音が響き渡る。


こうして二人は欲望のままに互いを求め合い、ほぼ同時に絶頂に達した。


銀時は土方の腹に向けドピュドピュと勢いよく精射し、土方は銀時の中へ注ぎ込む。


互いに はぁはぁ、と肩で息をし、余韻に浸るが…、


「……………足りねぇ」


土方は銀時の耳元でポツリと呟くと、繋がったままの状態で銀時の柔らかい尻をガッシリ掴み、急に立ち上がった。


「っ…ひゃぁ、わっ…ンッ」


その刺激に銀時は甘い悲鳴を上げた。


いわゆる‘駅弁’の体勢で土方は遠慮なくガシガシ歩き廊下を進む。



「あっあっあっ…あぁっ…」


じゅぶっ じゅぷっ ぐちゃっ ぢゅちゅ


「やん、あんまっ揺らさないでっ…ン」


その刺激に、カラダが敏感になっている銀時はキュッと土方に抱きつき、それだけで再び達しそうになるのをやり過ごす。


寝室に連れてこられた銀時は、万年床へ、繋がったままで組み敷かれた。


「まだまだイケるだろ?」


色っぽく聞くと、土方は銀時の返事も待たずに再び激しく腰を揺さぶった。


にゅるっ、とギリギリまで自身を引き抜き、じゅぼっ、と最奥目掛け突き上げる。


「っ…あっあっあっ、ンッ」


「銀時っ!銀時っ!!」


じゅぶっ ぢゅぼっ ぢゅちゅ


「土方ぁっ…あっあっあっ…あぁっン」


銀時と土方の一年は、熱く熱く蕩ける様な行為から始まった。


「銀っ、まだ、いいだろ?」


「ぇ、あっあぁっ…あんっあっ、あっ」


元日の真っ昼間だと言うのに、二人のそれは まだまだ続きそうである。


そしてこの数時間後、
夜になった時、会って何時間も過ぎたのに、まだ新年の挨拶をしていなかった事に気づいた二人は苦笑したのであった。




【end】




(あとがき)


明けましておめでとうございます!
ただただ元日から土銀にイチャイチャして欲しくて正月初っぱなからこんなん書いてしまいました。何か すんません(笑)

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