09/13の日記

20:47
13日の金曜日
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「今度の金曜日、1日銀さんの傍にいてくんない?」


週始めの月曜日

一人でタバコを燻らせながら歌舞伎町を見廻りしていた土方は、偶然遭遇した銀時から思いもよらぬ誘いを受けて、動揺のあまり口からポロリとタバコを落とす。


「今度は一体、何を企んでやがる?」

「何だよ。たまには甘えたっていいじゃねぇか、ケチ」

眉間に深いシワを寄せて思いきり怪しむ土方に、銀時はあからさまに落ち込み頬を膨らませた。


「べ、別に嫌だとは誰も言ってねぇだろ?」

「じゃあ、いいのか?」

「たまたま金曜日は休みなんでな?特に予定もないし、仕方ねぇからお前に付き合ってやるよ」

「マジで?さすが土方君、話が分かる〜♪」

「勘違いするなよ?俺は貴重な休みを無駄にしたくないだけであってだな?」

「絶対忘れるなよ?金曜日だからな?」


赤く染まった顔で必死に弁解する土方を物ともせずに、銀時は満面の笑みで後ろ手を振りながら、その場を後にした。







それから土方は、金曜日を丸々休む為に寝る暇も惜しんで仕事を片付け、その日を迎えた。


「邪魔するぞ?」

「いらっしゃい土方君。さ、速く中に入って?」


黒い着流し姿で万事屋を訪れた土方を、銀時が嬉しそうに微笑みながら出迎える。

そんな銀時に土方の表情も自然と緩んだ。



「天気もいい事だし、どっか出かけるか?」

「いやいやいやいや、今日はヤバいから。家で大人しくしてようぜ?な?」

「……ヤバいって、何がだよ?」


急に目を泳がせ狼狽える銀時の動揺ぶりを、土方が見逃す訳もない。


「今日1日、いつ何時奴が襲って来るかもしれないだろ?」

「は?お前、何を言ってるんだ?」

「だ〜か〜ら〜、今日は何月何日ですか?」

「9月13日だろ?」

「で、何曜日ですか?コノヤロー」

「金曜日に決まってんじゃねぇか?」

「はい、ここで問題です。13日の金曜日に現れる奴の名前は何ですか?」

「……………お前、まさか?」

「笑いたきゃ笑えよ!!俺だって好きで怖がってる訳じゃねぇんだからなァァァ!?」



涙目でそう叫ぶ銀時に目眩を覚え、頭を抱える土方



「くそっ、俺はてっきりお前が誘ってんのかと思って期待したんだぞ?」

「はぁ?んな訳ないじゃん。寝言は寝て言え!!」


露骨に嫌がる銀時に、土方の加虐心が疼く。


「一日中やってりゃ、怖いも何もねぇだろ?」

「ちょ、どこ触ってんだよ!?」

「心配するな。恐怖で縮こまった銀時のモノを、俺が元気にしてやるからな?」

獣の様に目をギラ付かせる土方から、銀時が逃げられる訳もなかったとさ




「あ、やぁ…そ、んな強く吸うなァァァ!!」





(あとがき)


時計うさぎ様から頂きました!素敵な作品、本当にありがとうございます!!

怯える銀ちゃん可愛い(〃ω〃)

ちょっ…土方その場所代われ!私が銀ちゃんを一晩中ヨシヨシしてあげたい!(笑)

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