11/28の日記

19:56
それはストーカー
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土方ver.




銀「一応聞くけども、ここで何してんの?」


コンビニの前でタバコを吸いながら空を見上げる土方に、銀時は心底嫌そうに問いかける。


土方「巡回中に一服するぐらい俺の自由だろ?」

銀「じゃあ何ですか?さっきから、俺が行く先行く先にお前がいるのも、全部偶然って訳ぇ?」

土方「そうなるな?」

己が吐き出した煙が昇っていく様をじっと見上げたまま、淡々と答える土方に銀時は苛立ちを隠せない。


銀「ざけんじゃねぇぞ?さっきから続けざまに嫌味ったらしい顔三回も見せやがって!!」

土方「三回じゃねぇよ?」

銀「……………は?」

土方「今日はまだ15回だけだ」

銀「お前、どや顔で何言っちゃってんのォォオ!?」

土方「心配するな。お前を見守りながら、ちゃんと町の見守りもしてるから、仕事に支障はない」

銀「だれが上手い事言えって言ったよ!?」

顔を思いきり引きつらせる銀時の腕を掴んで、ぐっと距離を詰めた土方に銀時は思わず息を飲む。


土方「なぁ?」

銀「な、なんだよ?」


銀時が気まずさから逃れる為に視線を外した一瞬の隙を突いて、土方は銀時の唇に口付けを一つ落とした。

銀「!?」

土方「ごっそさん」


少年の様に歯を見せて笑う土方を、銀時が思いきり殴り飛ばしたのは言うまでもない。












高杉ver.




銀「一応聞くけども、指名手配犯が白昼堂々こんな街中で何やってんの?」

高杉「おめぇが気にする必要もあるめぇ」


そう言って、目を細めながら煙管を口に食わえ喉を鳴らす高杉に、銀時の眉間のシワが一層深くなった。


銀「そう言うなら視界に入る所にいないでくんない?朝から続けざまに見たくもない仏頂面に三回も遭遇して、こちとら気分最悪なんですけどォ!?」

高杉「……甘ぇな?」

銀「は?」

高杉「おめぇが万事屋出た瞬間から、ずっと付きまとっている事にすら気付かないなんて、どこまで腑抜けちまったんだ?白夜叉よ?」

にたりと口角を上げる高杉の表情は、幼き日の面影を残し、銀時の思考を一瞬だけ止めた。

銀「ちょっと待て。お前、ちょ、マジで何してんの!?」

高杉「単なる暇潰しに決まってらぁ」

銀「やめてェェェ!!変な事に巻き込むの本当にやめてェェェ!!」

銀時の心の奥からの叫びは、空しく冬空に消えていったとさ。





【end】



(あとがき)


うさぎちゃん!
ヾ(*´∀`)ノシ 素敵な作品、本当にありがとうございます!!

最近、黒子に浮気気味な私への銀魂へ戻って来い作戦、しっかと受けとりましたからね!!(笑)

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