短篇

□後部席
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この肉が裂けようとも
私はお前しか愛さないよ…


















恋次…






この肉が裂けようとも


by SHIRO





 
「…恋次」

「んー?」

「最近な、誰かに見られてる気がするのだ…」

「はぁ?お前を目で追い掛ける物好きが居るってか?」

「なっ失敬な!それに私を追い掛けるのが物好きなら貴様も物好きであろう」

「俺はお前が俺にメロメロだから仕方なくこうしてやってんだよ、まぁボランティアだな」

カッカッカと恋次は笑った

「…そうなのか?」

「バッ違ぇよ、一々本気にしやがって」

「……恋次…」

「…ルキア」






 




「明日も来るだろ?」

「あぁ…」

「じゃあな」

「…恋次!」

「ん?」

「…いや、なんでもない」




ルキアは恋次宅を出た

肌に刺さる寒い夜だった




暗闇をルキアは歩いた





ザッザッザッ…


…ザッザッザッ…



!!?


(付けられてる!?)


ザッザッザッ…


ザッザッザッ



(確実に後ろに居る!!!)



ザッザッザッザッザッ


ザッザッザッザッザッザッザッ



(…ぃ…ぃゃ…)

 
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