短篇

□You have gone far.
1ページ/1ページ







あいつが尸魂界に帰ってから数日―――



「なにしてんだろな」

口に出しても届かない想い


傍らに置いた携帯のディスプレイを見つめながら

指を止める


覚えてしまった彼女のナンバー


指を動かしてみる

2、3秒も経たずに

「…この電話番号は現在……」


アホらし

パタン、と音を立てて閉じた。



 今日みる夢は――

 草原の中の――








改訂 2010.01.06


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ