壱
□サイゴ。
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(政宗視点)
『俺が・・・死んだら、どうする??』
「え??」
忍は言葉を失ったように戸惑っていた。
「竜の旦那・・・死ぬのかい??」
『まさか。死にたくねぇよ。』
何を言うのかと思えば死ぬのか??っかよ。はらたつ。
「なんで...そんなこと聞くの??」
『・・・。死んだら...どーする??』
「・・・。竜・・・。俺は・・・」
「・・・・。」
『youSpeak…』
「泣かないよ。だって...泣いたら竜がかわいそうだよ。
竜。みんなが泣いても俺は泣かないよ。いつでも竜を思うから...笑って。」
『OK...。その答えが聞きたかった。』
「竜...泣かないでくれ。」
『あァ...。もぅ泣かねぇ。』
俺は忍に抱きついた。涙を消すために・・・。忍は優しかった。
「竜...。好きだよ。アンタがどっかに行ったとしても・・・俺様だけは・・・竜を忘れない・・・。」
『HAッ!!どこに行くんだよバーカ。でも...俺も好きだ・・・』
こんなに俺のことを思ってくれる忍と離れるのが悔しかった。
死ぬのが悔しかった。
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