いち
□Speedy
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『福田くーん』
「なんだよ」
『なんだよじゃない、早く原稿』
「…っち、うっせーなぁ!雄二郎」
『おいおい、口の聞き方ちゃんとしようか』
「いま描いてまーす、うるさいでーす」
『…っはぁ、新妻くんはちゃんと間に合わしてくれるのに』
「おい、いまカンケーないですよ」
『関係あるよ。2人とも僕の担当だからね』
「…っんだよ、お前も新妻師匠かよ」
『いや、だから僕は2人の担当だから…って!ちょ、福田くん何してんの?!』
「なにって、べつに…」
『べつにじゃないよ!ちょ、離れて!』
「…原稿遅くて悪かったな!」
っごちん!
『…っう、いったぁあ!おいこら福田ぁあ!いーからさっさと原稿仕上げろバカ!』
「へーい」
Speedy
ぶたれた頭はひどく痛く、漫画を書く福田くんが、なぜか目に焼き付いた。
Speedy