過去拍手

□Cristmas
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※アウトかセーフかわからないけれど刹那夢
00連載夢主でもいけるかも
もちろんネタは今日だよ










イルミネーションが綺麗で、思わず立ち止まってしまった。
明かりなんて星の光を見慣れているから、と言い訳してもやはりこういう物には心惹かれる自分がいる。
赤、青、緑にオレンジ、ピンク、その他エトセトラ。
カラフルな電飾が形作るのは、今宵の主役達。
そう、本日十二月二十五日の主役、クリスマスのキャラクター達だ。
白い息の向こう側の幻想的な世界に酔いしれる。
これで隣に誰かが居ればいいのに、と考えても生憎彼は別のミッション中。
この街にはいない。
周りを見渡せばカップルばかりで、一人で歩いている自分に空しさを覚えた。
取っておいたホテルの部屋に戻ろうと踵を返した時、誰かが腕を引っ張った。

「え?」

「やっと見つけた」

「刹那・・・どうしてここに?」

引かれた腕はパッと離され、バランスを失った体はすっぽり彼の胸のうちに収まる。
頬が冷たいのに手がとても温かいことと、彼の息が切れかかっていることから、刹那が走っていたのは一目瞭然だった。

「ミッションを早く切り上げたんだ。スメラギ・李・ノリエガに頼んだんだ。」

「そしたらスメラギさんは?」

「・・・含み笑いをしながら、フェルトやミレイナと一緒に“楽しんでこい”と言われた」

「あ〜その感じ分かるかも」

クスクスと笑うと、刹那はむくれたように顔を背けた。
照れ隠しのために頬を引っ張られる。
痛いよと訴えれば、楽しそうに指を離された。

「今夜は一緒に居られるんだね」

「あぁ」

刹那に正面から抱き締められる。
外だから寒いけど、刹那から伝わる温かさがすごく心地よかった。

「メリークリスマス」

「ありがとう、刹那」


メリークリスマス


そう言って彼の口に軽いキスを落とした。



(あ、待って刹那。私、今日のホテルはシングルで予約したんだけど)
(問題はない。そうだろうと考えて、急遽ダブルにしてもらった)
(・・・仕事が早いね)



2012.12.25
Merry Cristmas!!!
 

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