School Of Fate
□お留守番と小さなお客様
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「ギル!人のゲーム勝手に上書きしないでよ!
ていうか受験生でしょ、勉強しろよ!」
「煩いぞ、今戦闘中だ!」
休日の言峰家リビング。
掃除機片手に家中の掃除をしているしおんに対し、ギルガメッシュはソファに転がってP●Pで遊んでいた。
しかもこのゲーム、しおんがまだクリアしていないタイトルである。
プチン、と何かが切れる音がしおんの頭の中で響いていた。
「今日の夕飯激辛麻婆にしてやる。」
「おい、チャイム鳴ってるぞ。」
(この、我様系受験生が!!)
怒りを爆発させないように何とか冷静になるように努める。
仕方ない、ギルガメッシュという男はこういう男なのだ。
でもやられっぱなしは癪なので、テストや模試で悪い点でも取ってしまえとしおんは念じた。
しおんは玄関に出て、扉を開ける。
そこにいたのは二人の可愛らしいお客様だった。
「こんにちわ。遠坂凜です。」
「間桐桜です。」
「久津見しおんです。
え、ていうか遠坂と間桐ってことは・・・」