アホリズム
□君と爆発
1ページ/1ページ
『日向くん、おはよ!』
朝、教室に入り自席に着くと、後ろの席の愛しのあの人、日向くんは既に席に着いていた。
「おー、ななしか。はよ」
そして、挨拶を返してもらっただけなのに、私はそれが嬉しくて自然と口許が緩む。あぁ、もう朝からテンション上がっちゃう!
「なににやけてんだよ」
私のにやけ顔に呆れる日向くん。でも別にいいの。それさえも嬉しい。
『日向くん、好き!』
「は、」
気分がいいからか、何なのか。自然と口からこぼれてしまった言葉。そして、突然の告白に目を見開いて、みるみる赤くなっていく日向くん。可愛い。なんだか、そんな日向くんをからかいたくなってしまった。
『嘘!』
「は?」
『うーそー』
「はぁぁ!?おっまえなぁ」
"心臓に悪いわ"
そう言って怒る彼もまた愛しかった。
『て、いうのはう・そ!じゃあ!』
そう言ってからガタッと席を立つ。日向くんが「てことは、え?」とか言ってたのが聞こえたけど、それを無視して教室の出口めがけて走り出すと、後ろから日向くんの「何処行くんだよ?」なんて声が聞こえた。けど、それも無視して廊下へ飛び出す。
だって今日向くんの顔見れないんだもん!
君と爆発
(駆け込んだトイレの鏡に映る自分の顔が)
(日向くんと同じくらい真っ赤で)
(なんか笑えた)
110406
突発ネタ!