最強チーム編
□君が笑ってくれるなら
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(プレゼントは、用意するよね…やっぱ。)
ある日の学校の帰り道、リョーマはこの間話した桜乃の誕生日のことを考えていた。
(プレゼントとか、何をあげたらいいわけ…?)
女の子にプレゼントをあげることなど、まったく初めてであるリョーマは悩んでいた。
テニス関係のものも考えたけれど、いまいちピンと来ない。
とりあえずリョーマは、帰り道にある雑貨屋に入ってみた。
(何なら喜ぶだろ…竜崎)
桜乃のことを考えていろいろ店内を見てまわりながら、ふと目にとまったそれを手にとってみる。
(こういうの…なら、喜ぶかな)
無難といえば、無難なのだが。
下手に趣味に合うかわからないものをあげるよりいいと思う。
(うん…、これにしよう)
リョーマは手にとったそれを桜乃へのプレゼントに決めた。
そして少し後、レジでは、プレゼント用で…と照れながら言うリョーマに、店員がほのぼのと微笑むというやり取りが交わされたといた。
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