最強チーム編

□君が笑ってくれるなら
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「プレゼント〜、プレゼント〜、何がええんやろー?」


金太郎は地元の街中にある雑貨屋に、桜乃の誕生日プレゼントを探しに来ていた。
誰かに何かをプレゼントするときはたいていたこ焼きだった金太郎。
両親の誕生日や、チームメイトの誕生日にも、「ほなたこ焼き奢ったるわー!」とあっつあつのたこ焼きをあげていた。
しかし、桜乃相手では何故かたこ焼きではなく、形として残るものをあげたかった。


「ん〜〜…、わからん」


とは言ってもそんなことは初めてな金太郎。
何を選べばいいかわからない。
唸りながら店内をぐるぐる回っていると、背負っていたラケットに引っ掛かった商品が床に落ちそうになった。


「うわっ…と、あぶなかったわー」


持ち前の反射神経で瞬時に気付き床に落ちる前にそれをキャッチした金太郎。
そして手で持ったそれを見る。


「…これ、ええんやないかな」


ほとんど直感だった。
でもこれなら桜乃が喜んでくれる、そんな気がしたので金太郎はそのままそれをレジに持っていったのだった。

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