最強チーム編

□君が笑ってくれるなら
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1月14日。たまたま祝日で学校は休み。しかしチームでは練習の約束をしていたので桜乃はいつも通りのコートに来た。
まだ誰も来ていないらしく、コートは静かだ。
だが桜乃が一番に来ることは珍しいことではないので、準備をして練習を始めていようと桜乃は荷物をベンチに下ろす。

ちょうどそのとき、マナーモードにしていた携帯がヴヴヴ…と振動して、メールの着信を告げた。

「リョーマくんからだ。どうかしたのかな?」

一緒に練習をする予定のチームメイトからのメールなので桜乃はすぐにメールを開いた。
内容は簡潔だった。

『○×公園の時計塔の下にいるから、ちょっと来てくれない?』

「? なんだろう…」

○×公園とは、このコートのすぐ近くにある公園である。
桜乃は疑問に思ったが、もしかしたら何か大変なことが起こったのかもしれないと、すぐに公園に向かった。

本当に近くにあるので、少し行けばすぐに公園に着く。
広い公園なので、桜乃は芝生の広場にある時計塔まで小走りで急いだ。
時計塔が見えてくると、桜乃はリョーマだけではなく他に二人の姿を見つける。

(あれ?切原さんや遠山くんもいる…)


彼らのうしろにはレジャーシートが敷いてあり、荷物がいろいろと置かれている。
何事なのか気になった桜乃はさらに足を速めて彼らのもとへ急いだ。



「あっ竜崎ー!来たな!」

「悪いな、呼び出したりして」

「い、いえ…、それよりどうしたんですか?」

「すぐにわかるよ」

「だな。いくぜ、せーのっ」


「「「誕生日おめでとう!」」」


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