ドキサバ編

□最強のライバル?
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「女の子はいろいろと大変やろ?なーんでも、相談してくれてええんやからね?」

「はい!ありがとうございます、金色さん」

「アラ、小春でええのよ、桜乃ちゃん」

「あ…はいっ、小春さん!」


無人島に漂着して、女子一人だった桜乃を一番気にかけたのは四天宝寺中の金色小春であった。
それから無人島での生活の間も、小春はまるで妹のように桜乃を可愛がり、桜乃も姉(?)のように小春を慕っていた。


「ええね?いい男がいたら、とりあえずロックオンやからね」

「はい!ロックオンですね」

「そう!ロックオーン!」

「ロ、ロックオーン!」


「おい四天宝寺!竜崎がいらんこと吹き込まれてるぞ、何とかしろ」

「いや…跡部クン、小春止めるのは無理やて…」


外野でそんなことを言われつつも、小春と桜乃はまるで本当の姉妹(?)のように仲良くなっていった。


「気になる人ができたら、相談するんやで桜乃ちゃん。桜乃ちゃんに似合う男かどうか、小春ちゃんが見定めてあげるわ」

「はい!…あの、小春さんは…」

「ん?なあに?」

「…いえ!なんでもないです!」


焦ったように赤くなって手を振る桜乃。
小春はアラアラ、と微笑んで桜乃の頭をなでなでと撫でる。


「可愛いわねえ〜、桜乃ちゃん」

「は…ぇ?」


ふふふ、と笑う小春に桜乃はしばらく頭を撫でられていた。


・・・・・・


「ほんま、桜乃ちゃんて可愛いわよねえ」

「ようなついとるよな、小春に」


うふふ、と笑ってそう言う小春に白石が返していた。


「いっそ、男に戻るのも悪くないかもしれへんわね〜」

「…へ?」


冗談なのか本気なのかわからない小春の言葉に、白石だけでなく周りにいた男たちはピクッと反応した。


「なんてね♪」


相変わらず微笑んだまま、誰に対してなのかは定めず、小春は宣戦布告をした。
周りの少年たちは、ある意味最高に手強い人物の参戦を感じていた…。



【最強のライバル?】

(本気になったら、誰にも止められへんで?)



end
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