お題
□抱き締めててええ?ってかそうさせて
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──成長期ってやつなんか?
俺は自分の部屋にいる彼女を見ながらそんなことを思った。
詳しく言うと彼女の上半身。
もっと言うと、胸。
「…前より大きくなっとる気がすんやけどなあ…」
「はい?何がですか?」
「いや、何でもあらへん」
桜乃に不審に思われても俺はそこから視線をはずそうとはしない。
じーっとその部分を見る。
俺と桜乃は住む場所が大阪と東京という離れた場所やからなかなか会えない。
せやけど、精々2ヶ月くらい会わなかっただけのはず。
ちょうど育つ時期なんかな?
それとも夏になって薄着になって、その部分がはっきりわかるよーな服着とるから大きくなったように感じるだけか?
というか、そないな服着て…もしかして誘っとる?
「さーくの、おいで」
「? は、はい」
とりあえず近くによぶと、桜乃はそろそろと寄ってきた。
「白石さん…?」
「今日の服、可愛えな?」
「え…、あ、ありがとうございます」
「他の男の前で着たらアカンで?」
「え、どうして…」
「どーしても」
夏は露出が多くて困るわ。
俺以外の男がやらしー目で桜乃を見るなんて耐えられん。
ついでに俺の理性も耐えられん。
「んー、近くで見てもやっぱ大きくなった気がするわ」
「な、ななんですか」
近くでもう一度じーっと桜乃の胸を観察する。
…こうなったら確かめるしかないな。
俺はじりじりと桜乃に寄ると、桜乃は警戒するように少し後ろにさがる。
「桜乃?なんで逃げるん?」
「え、え、だって……きゃ!?」
俺は桜乃の腕をひいて、その身体を自分の腕の中に閉じ込めた。
「うん、やっぱり大きくなった」
「し、白石さんっ!?」
俺は困る桜乃を無視して、その少し大きくなった感触を自分の身体で確かめていた。
【抱き締めててええ?ってかそうさせて】
(しばらく柔らかな感触を楽しもーか)
end
ド変態白石←
お題配布元:「確かに恋だった」様