NOVEL

□女の子ってどんな感じ?
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「なんだこりゃぁあ!!」


ある朝、真選組に土方の叫び声が響いた。


ななななんだこれはっ!?


いつものように寝巻きから制服に着替えようと寝巻きの帯をとると、ついているはずの胸がポロッと出てきた。


「・・・え」


さらによく見ると胸まで伸びた髪、くびれた胴、ふっくらとした尻・・・。


ちょっと待て!落ち着け土方十四郎!!きっと寝ぼけてるんだ


自室の中を行ったり来たりしていると土方の声を聞き付けた隊員が駆け付けた。


ガラッ!!


「副長っ!!どうしました!?」
「ひっ!」


隊員がゾロゾロと自室に入ってくる。土方は自分で自分の肩を抱いて腕をクロスし、胸を隠す。


山崎が隊員を掻き分け土方の前に立つ。


山崎が・・・でかい・・・!


「ちょ!?アンタほんとに副長ですか!?」


俺は山崎よりも小さくなっていた。山崎を見上げるなんて・・・


ぎゃあぎゃあ騒いでいるとまだ眠そうな総悟が部屋に入ってきた。


「なんでィ朝っぱらから騒がしい・・・」


げ!?総悟っ!!絶対に総悟だけには見られたくねぇ!!


「ん・・・?どうしやしたァ?土方さん、でけぇ胸はやして。」


総悟は躊躇なく土方の胸をわしづかみにする。


「テメェ・・・」
「おォ〜、Dカップぐらいか?」

総悟の無茶苦茶な行動を見て土方は少し冷静になる。


「それにしても どうしたんですかィ?その体。」
「俺にも分からねぇ。朝起きたらこんな体になっちまってた。っていい加減胸揉むの止めろ!!」


総悟の手を荒々しく払うと「チェッ」と言ってやっと胸から手を離した。


「副長、思い当たる節は?」
「・・・ねぇな。」
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