NOVEL
□ベイビーパニック!?
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非番の土方が銀時の所へ行こうと屯所の門を潜ると万事屋の子供と出くわした。
「おう、なんだ?2人してこんな所で」
「あぁ、土方さん。こんにちは。調度土方さんに会いにいく所だったんですよ」
「俺に?」
今までこんな事は一度もなかった為、首を傾げる土方。
「ちょっくらニコチンにこれを預かってほしいアル。」
「これってなんだよ?」
神楽は「ん」といって指差す。それは歳3つくらいの男の子だった。
「なんだァ?このガキ。」
土方は男の子の顔を覗き込む。
「なんか…誰かさんにソックリなんですけど…」
「銀ちゃんネ」
「は?」
神楽が言っていることが理解できない。
「実は、坂本って人が持ってきた宇宙キャンディとか言うものを食べたら子供になってしまったんですよ。」
坂本?キャンディ??子供???
いきなりそんな事言われても訳が分からない土方。
まだ状況が理解できない
「じゃ、頼んだアル。ついでに銀ちゃんが元にもどる方法、調べとけよー。」
「これは銀さんが食べた宇宙キャンディです。調べるのに必要だと思うので置いていきますね」
2人は男の子とキャンディを置いてどこかへ行ってしまった。
「ちょっ‥!」
どーすんだ…これ‥
急な展開に頭がついてこない。どうしたものかと考え、とりあえず近藤さん達にも相談しようと中に入ることにした。
「とりあえず中にはいんぞ。銀時」
「…おにいちゃん、だれ?」
「!?…わかんねーのか?」
「…ごめんなさい」
「…」
今の銀時には本当の姿だった記憶がねぇのか…?
こいつは面倒な事になりそうだ…
不安そうにキョロキョロする銀時。その瞳にはうっすら涙がうかんでいる。
これはいかんと土方は銀時と同じ目線になる。
「俺の名前は土方。」
「ひじか…た?」
「そうだ。呼びづらいならトシとでも呼んでくれ。」
「トシ…?」
「あぁ、そうだ」