AKAITOだらけのボカロ一家

□徒然ログ
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絵に描いた兄弟

三男カイトが、ひどく嬉しそうな様子でやって来ました。
「兄さん、これー」
「んー?」
三男カイトが見せてくれたのは、画用紙に描かれた絵でした。恐らく三男カイトが描いたのでしょうが、クレヨンでぐにゃぐにゃと描かれたその絵はお世辞にも上手とは言えませんでした。
けれど、青い頭の男の子が3人と、黒い頭で眼鏡を掛けた男の子の絵は、僕を思わず笑顔にさせるには十分でした。
「これが兄ちゃんで、こっちが兄さんで、こっちがマスター、とオレー」
えへへ、と笑いながら絵の中の男の子を指差す三男カイトの頭を撫でます。
「すごくよく描けてるね。ちゃんと皆描いたんだ」
「うん!あとね、こっちは毛ちゃんさんたち!」
もう1枚の画用紙には、青い頭の男の子の他に緑の髪の女の子や、赤い女の子も描かれていました。毛利さんと思われる男の子だけ、他の子と違いサイズが一回り大きいのが面白いです。
「あはは、毛利さんは大きいんだ」
「だって毛ちゃんさんは大きいよ?こーんな」
両手を一杯に伸ばして大きな山のような形を作る三男カイトに、また思わず笑ってしまいます。それじゃ毛利さんが小山みたいです。
「うん、じゃあ今度はカイトが大好きなものを描いたら見せて?」
「うん!分かったー!」
もう一度頭を撫でて、良くできました、と褒めます。本当、三男カイトは可愛いんですから。
素直にまた画用紙に絵を描き始めた三男カイトの後ろから、そっと覗こうとすると、描き終わるまでダメー!と怒られてしまいました。残念です。

次に三男カイトが描いた絵には、僕と三男カイトと長男カイトとマスターが、皆でアイスを食べているところが描いてありました。
とても上手に描けていたので、また三男カイトの頭を撫でて褒めてあげました。
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