@KAITOだらけのボカロ一家

□KAITOだらけのボカロ一家・その10
1ページ/3ページ

KAITOだらけのボカロ一家・その10

こんにちは、または初めまして、次男カイトです。
今日はいい天気です。干していた洗濯物もちゃんと乾いてくれて、ここ数日雨続きだったので嬉しいことです。
一回洗っただけで新品のようにふんわりする、とCMで言っている洗剤を使ってみたのですが、どうやら本当のようです。古くて少しゴワゴワしていたタオルがふんわりと。スゴイですねぇ……今度からこの洗剤を使っていくことにしましょう。硬いタオルで顔を拭くと痛い、とマスターが言っていたので、これなら大丈夫だと思います。
三男カイトの歌が聞こえてきました。どうやら三男カイトもこの天気で気分が上昇したみたいです。楽しそうな歌が聞こえてきて、僕も少しリズムに乗ってしまいます。
その音に乗って洗濯物を畳む手もなんだかウキウキしている気がします。今日は本当にいい日ですね。
洗濯物を畳んだら、おやつにしましょうか。もう1時になりそうです。
今日のおやつは何にしましょうかねぇ。昨日はホットケーキのアイス掛けを作りました。焼きたてのホットケーキにメイプルシロップとアイスを掛けて食べるのは絶品です。長男カイトと三男カイトにも好評でした。ただ、マスターには甘すぎると言われてしまいましたが。あんなに美味しかったのに、。マスターは甘いものが嫌いなんでしょうか。
「……今日はクッキーでも焼こうかなぁ」
小さく言ってみたのですが、どうやら聞こえていたらしく、三男カイトが僕の傍にやってきました。あれ、さっきまでいなかったのに、いつの間に。
「くっきーってなに?」
興味津々、ですね。それよりもクッキーも知らないとは。でもその無知なところが可愛いんですけどね。
「えーと、あ! Web ページにアクセスしたユーザーに関する情報を保存し、再利用するための技術のこと?」
え、なんでそっちはスラスラ出てくるんですか。そりゃ僕たちはネット通信も出来ますけど。
「違うよ、食べ物のクッキー。小麦粉を卵やバターで混ぜて焼いたお菓子のことだよ」
「へー! 美味しい?」
「んー、嫌いな人はあんまりいないんじゃないかな?」
僕がそう言うと、三男カイトはとても目を輝かせました。う……か、可愛い……
「クッキー、食べたい!」
「うん、じゃあ今日のおやつに作ってあげるね」
「わーい!」
無邪気に喜ぶその姿がとても可愛くて、今日のおやつは奮発しようかな、と思いました。
そして、今日はいい天気です。
……思い立ったら吉日って言うでしょう?
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ