アカイトのはなし

□徒然ログ
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もくもく

俺ぇ、今だけはマスタァーのことぉ、キライぃ。
「嫌いって酷くねぇか。せめて近付きたくないって言えよ」
「もっとひどくねぇ?あっのさぁ、なぁんでそんなん吸うのー?」
マスタァーが、っつーか、マスタァーがぁ、持ってるヤツ。
けむりがさぁ、もっくもっくってさぁ、目ぇいてぇーし喉いてぇーし、もぉさいあくぅ。んだよぉ、それ。
「ぁあ?そりゃ好きだからだろ。不味かったら吸わん」
「えぇー?うっそぉ。そんなん美味いわけねぇじゃん。マスタァーうっそつきだなぁー」
「ハイハイ、お子ちゃまには分からん味ッスよ」
むっかー!お子ちゃまっつったなぁ!?俺のぉ、どっこがぁ、お子ちゃまだぁ!?
「煙草の味が分からん奴はお子ちゃまデス。吸ってみ?」
「う。……んじゃぁ、ちょっちチョーダイ」
「ん、ドーゾ」
ゆって、マスタァーの口がぁ、ちゅって引っ付いてきた。
えぇ?俺ぇ、ちゅうしてぇ、なんてゆってねーよぉ?
そしたら、マスタァーのベロが入ってきた。まぁ、好きだけどぉ。いっいけどさぁ、もくもく、どこ行ったぁ?
マスタァーのベロはぁ、いつもみたいにちょっち辛くてぇ、苦かった。そのベロが俺の口を舐めていって、離れてった。
んぅ?マスタァー、えっちしたいのかぁ?スケベだなぁ、マスタァーはよぉ。そぉゆぅとこも好きだけどぉ。
「……ん?どうだった?」
「あぁー?なっにがぁ?」
「だから、煙草の味」
「……あぁー?知らねー。なにゆってんのぉ?」
マスタァーはぁ、バカかぁ?ボケちったぁ?あーぁ、まーそーなっても俺ぁマスタァーの傍にいるけどよぉ。
「をい。今味わったろ?」
「はぁ?」
「はぁ?って言うな。オラ、俺の口。煙草の味しただろーが」
「……えぇ?知らねー。いつもとおんなじだぜぇ?」
「……あ、っそ」
マスタァーはぁ、たばこ?をまた吸って、ぷはー、ってもっくもっく吐いてた。だっからぁ!けむいっつーの!
「げほっ、げほっ、マスタァー!もぉそれやめろぉ!」
「やなこったー。お前もこの味好きだろ?やめろとか言うなよ」
「はぁ!?好っきじゃねぇ、っつーか知らねーしぃ!」
「うそつけ。俺のちゅう好きだろー?まぁ嫌いっつったら凹むけど」
「好きだけどぉ!それとぉ、これはぁ、べっつー!」
「別じゃないですぅー。一緒ですぅー。っつーわけで慣れろ」
「やぁだぁ!」
マスタァー、ひっどいぜぇ!なんなんだぜぇ!?マッジで!
「あー、そだ。お子ちゃまは撤回してやる。お前は大人デスねー、よしよし」
「えぇえ!?」
もぉ、わっけわかんねぇ!マスタァー、なにゆってんだぜぇ!?
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