アカイトのはなし

□徒然ログ
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真っ赤な白黒

俺ってばぁ、今まですっげぇカンチガイしてたみてぇ……やっべ、俺様としたことがやっべ。
えっとぉ、あるまじき?シッタイだぜぇ!
「マッスタァー!大変だぜぇ!」
「おー。どした?」
「俺様ってばぁ、分身できるっぽい!」
「……………は?」
ちょい待ち、ってゆって、マスタァーはうんうん唸ってた。なんだぁ?マスタァーってば腹の調子でも悪いんのかなー。だぁめだぜぇー?マスタァーってば寝相わりーからさあ、腹出して寝てたんだぜぇ、きっとぉ。だっらしねぇなあ、まったくよぉ。
「えー、と?あえて発言の不自然さはスルーしとくけど。何情報?それ」
「こーれ!」
ビシィっ!ってパソコンを指差すとぉ、マスタァーがよっこいしょ、ってパソコンの前に座った。親父くさー。
「マスタァーってさぁ、実はぁ、オッサン?怒んねーからさぁ、教えてー」
「なんで俺がオッサンだとお前に怒られるねん。まあオッサンですけどねー」
だから老体に鞭打つのやめてねー、ってぇ?えっとぉ、ロータイって何なんだぜぇ?ほーたい?あのぐるぐるー、って巻く奴?
「マスタァーってほーたいだったんかぁ……分かったぜぇ、仕方ねーからてーねーにあつかってやるぜぇ。ありがたく思えよぉ?」
「あーうん、だいたいあってないけど気にしないことにしとく。……で?」
「んぅ?」
「分身って何?」
あー!そうだったぁ!もぉ、マスタァーがいらんことばっか言うからさぁ、忘れるとこだったぜぇ!
「これこれ!これ見てぇ!」
「んー?何?」
「俺が2人いるじゃん!?なぁ!?」
なんかさぁ、色んなとこ見てっとさぁ、色んな俺がいてさぁ。で、っさぁ。なんかさぁ。
「白いのと黒いのいんじゃんかぁ!?俺ってぇ、白いの!?黒いの!?どっちぃ!?」
「……あー、ねー」
白い俺とぉ、黒い俺がいるんだってぇ。マジっすか!?って話だっぜぇ!?俺ぇ、そんなん全然知らなかったし!マッジでー!
「俺がさぁ、白い俺だったらさぁ、黒い俺もいんじゃん!?黒い俺出せよマスタァー!カクシゴトしちゃ駄目なんだぜぇ!」
「あー、あー、あー。分かった、分かったから揺さぶるのやめろ。さっき丁寧に扱うって言ったの嘘か」
「あー。わっりぃ」
手ぇ離したらぁ、マスタァーってばそのまま前に倒れちった。あれー?どうしたー?
「……酔った。うぅ……お、俺が死んだら死体はワイキキビーチに……」
「埋めればいーのぉ?しっかたねーなぁ、めんどくせー」
「俺が死ぬのをあっさり受け入れないでくれる?泣くよ?あと埋めるんじゃなくて灰を海に流してほしいんだけど」
「あぁー?はい?イエス?キリスト?」
「すとーっぷ。分かった分かった、俺が悪かった。だから許して」
「んぅー、しっかったねーなぁ。マスタァーは注文が多いんだからよぉー」
「ごめんごめん」
……んぅー?あっれー?何のはなししてたっけか?
「分身じゃなくて単なる色違いってだけだろーも……(ブツブツ)」
「マスタァー?なにゆってんのぉ?」
「べっつにぃ?」
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