Novel

□あなたの言葉に誘われて
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俺には付き合ってる人がいる。
同じ部活でレギュラーの1人―…

「あれ?若ー!何してんの〜?」
「…芥川さん。起きてたんなら部活来て下さいよ。あんたを探して来いって跡部さんに言われたんですよ…。」

―芥川慈郎。
知っての通り、寝てばっかりで、練習にいない時も少なくない。
なのに、正レギュラーという実力の持ち主。
この人が俺の…恋人だ。

「若が呼びに来てくれたんだぁ!うっれC―♪」
「…跡部さんに言われて仕方なく、ですよ。」
「若ってば素直じゃないなー。本当は嬉Cーくせに〜!」

芥川さんが言う通りだ。
実際は確かにこうして少しの間だけでも2人で会えるのは嬉しい。
学年が違う上に、部活が忙しい俺達は只でさえゆっくり会える時が少ないのだから。
ただ、見て分かるように素直にそれを伝える術が俺にはない。
芥川さんのように素直に自分の気持ちを伝えたりが俺には出来ない。
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