Novel

□Call My Name
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「あー…どないしよ…」

今日は4月13日。
部長の誕生日の前日や。
…やのに誕生日プレゼントがいまだに決まってへん…。
恋人なのに誕生日をスルーは絶対にアカンやろ。
せやけど、いくら考えても部長の喜びそうなプレゼントが思い浮かばへん…。

そんなことをずっと考えてたら後ろからいきなり声を掛けられた。

「何さっきからぶつぶつ言うてんの?」
「…謙也さん!いつから居たんすか!?つか、ぶつぶつって…俺何か言うてました?」

…アカン。今の心の声口に出しとったんか、俺…!?

「何か言うてたけど…細かくは聞き取れへんかってん、気にせんで大丈夫や。」
「…そうっすか…(安堵)」
「で?何悩んどってん?お前がそんなぼーっとしてるっちゅーことは何か悩んでるっちゅう証拠やろ?俺で良かったら話聞いたるから話してみぃ?」
「…ほんまにこういう時だけ鋭いんやから…(普段はヘタレのくせに…)」
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