Novel

□恋人ピアス
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ダダダダッー

ーこの足音は・・・

部室にいる四天宝寺のテニス部部長の白石は部室に近づいてくる人物の気配を感じる。

「白石ー!」
「・・・やっぱり謙也か。何か用か?」
「ちょっと相談があんねん。聞いたってくれる?」
「ええよ。ーどうせ財前のことやろ?」
「!?な、何で分かったんや!?」
「アホか。そん位誰でも分かるやろ。」
「(そうなんか!?)まぁ、えぇわ。実はな・・・」

悩みを聞く白石。

「あっはは!!そんなくだらない事で悩んどったん!?主導権が握れないって・・・仕方ないやんか。謙也、めっちゃヘタレなんやもん。あー、腹痛いわー。それと、クリスマスプレゼントの方も馬鹿げた悩みや。財前のことや、お前から貰ったものなら何でも嬉しいやろv」
「〜っ、笑い過ぎや、白石っ!!まぁ・・・一応ありがとな。ほな、俺行くわ!プレゼント買わなアカンし!」
「まぁ頑張ってやv(謙也の姿を見送った後)全く・・・こういう所がヘタレだって、どうして気付かへんのやろ・・・。お前は恋する乙女かって感じやわ・・・。まぁ、そんな所がアイツの可愛ぇ所なんやろうけど・・・なぁ、財前?」
「・・・そっスね。いつから気付いてたんスか?俺がいたこと。」
「最初からや。全部、聞いてたんやろ?」
「流石、部長っスね。でも、言っときますけど・・・あの人に手出したら、俺、何するか分かんないっスよ?」
「安心してや。俺は謙也のことヘタレで好きやけど、手出そうとは思ってへんから。楽しんで傍観でもしとるわv」
「・・・タチ悪いっスね、部長。」
「財前程じゃあらへんよ。」
「・・・まぁ、否定はしないっスわ。」
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