Novel

□クロス・アメジスト 〜恋の十字架〜
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「っあー!!分っかんねぇよ!!」

テニス部の部室に響き渡る1人の声。

「大声で何叫んどんねん、宍戸。鳳へのプレゼントででも悩んどんのか?」
「・・・忍足!いつからいたんだよ?ってか、何で悩みの内容・・・」

叫んだ張本人の少年ー宍戸は、後ろから話しかけてくる少年ー忍足の声に心底ビックリしたようだ。

「いつからって・・・さっきからおったやんか。それから、悩みの内容やけど・・・宍戸は顔に出し過ぎや。」
「・・・っ!!」
「つか、鳳の欲しいもんなんて、1つやろ?」

シュルッー
そう言うと、忍足はポケットからリボンを取り出した。
そして、そのリボンをー

「忍足?おい、お前何して・・・」
「よっしゃ!これで完成やっ!やっぱり、鳳への一番のプレゼントは宍戸自身やろ♪」

・・・宍戸に巻いた。

「忍足・・・・・・死ねっ!!」
「ちょ、ラケットは凶器とちゃうで!?(バコーン!!)・・・(がくっ)」

忍足の悪い冗談(?)にラケットで後頭部を1発殴って気絶させた宍戸。

「ったく・・・変態野郎が・・・。さーて、長太郎へのプレゼントどうすっかな・・・」
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