Poem

□届かぬ空に手を伸ばして
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追いかけても掴めない
近づこうとすれば逆に遠のいてさえいくような感じがするの
何でだろうね?

近づけば遠のいて
手を伸ばせばするりと逃げていく―
意識していない時はすぐ近くにあったのにね…
失くしてから気がつくの
意識して、失ってみて初めて気がつくのよ
その存在の大きさに…

ねぇ、もう取り戻せないの?
あの頃は戻らない?

せっかく気がついたのにこんな終わりは嫌だよ…
もう、その手には触れられない
その目に私は映してくれない
だって、その手には別の手が、その目には別の姿が…
それぞれ映っているんですもの―…

私がもっと早くその存在に気がついていたなら結果は違ってた?
今でもあなたの側にいられた?
後悔しても遅いけど…出来れば昔のように―…

狂った歯車は戻らない
残酷で流麗な渦に流されるが如く私の人生も流れてゆく―…
今はもう戻らない過去の暖かな記憶を胸に―…
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