Poem

□泡沫の恋
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両手に抱えることの出来ない程沢山の愛に満ちていたあの頃の私―
純粋すぎて愚かだった
疑うことも…この関係が壊れることも…何一つ考えすらしなかった―

それから幾月過ぎた頃だろうか―…
私は最愛の人を失った
突然私の手から零れ落ちた“愛”という名の水―
悲しみはあるハズなのに…涙が出ない

今の私にあるのは空虚感だけ―
空っぽになってしまった私
満たして欲しい…
今の私を満たしてくれると言うのなら…
―私は悪にでもこの身を捧げよう
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