Poem
□刹那の輝きに心奪われて
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学塔の空に響く鐘の音
その音色を耳にしながら私は歩く
―これから始まる新たな生活への希望を胸に秘めて…
ひらっ―
キャンパスを歩く私の足元にひとひらの桜が舞い落ちる
ふと手を伸ばしてみれば手の中にも桜の花弁が舞った
桜はすぐに散ってしまう
咲き誇る姿を見ていられるのは僅かの時刻(とき)
それでも―
刹那の時だけでも綺麗に咲き誇るあなたが私は好き
たった僅かの時刻でも皆の目を惹くことの出来るあなたが…
私も…そうなろう
これから始まる新しい生活で少しでも明るい未来を築けるように…
あなたはもうすぐ舞い散ってしまうけど―
影から私を支えてくれる?
私も来年の春またあなたに会えることを楽しみにしてるからね…?
永きに渡る花弁なき時刻は次に咲き誇り皆を惹きつけるまでの準備期間
桜の花弁は空から地へと舞い落ちる
舞い落ちる花弁を眺めながら私は足を進めていく―