TIGER&BUNNY

□牛×虎
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TIGER&BUNNY 牛×虎


発行日時:06/22 07:45:23
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『キスの格言』シリーズ

髪なら思慕
額なら祝福
瞼なら憧憬
耳なら誘惑
鼻梁なら愛玩
頬なら親愛
唇なら愛情
喉なら欲求
首筋なら執着
背中なら確認
胸なら所有
腕なら恋慕
手首なら欲望
手の甲なら敬愛
掌なら懇願
指先なら賞賛
腹なら回帰
腰なら束縛
腿なら支配
脛なら服従
足の甲なら隷属
爪先なら崇拝


さぁ、どれを選ぶ?


「おい、しっかりしろよ、虎徹」

「うぃ〜」

「だめだこの酔っ払い」

こいつは機嫌がいいと飲みすぎる

そしてその度にこいつをおぶって帰るのが俺の役割になりつつある

全くよぉ…俺だって早く帰りてぇんだ

とかいいながらもこうやっておぶって帰ってる辺り、こいつをその辺に放って帰らない辺り、俺もこの役割にすっかりなれちまってるんだなぁと実感する

「おい、寝たのか?」

すっかり大人しくなった背中の奴に声をかければ返事はない

つまりは寝てるってことだ

全く悠長な奴だ

でも憎めない奴なんだよな




「…なぁ」

「起きたか?」

「よぉ」

「なんだ?」

「………」

「! おいっ」

「このまま泊まっていけよ」

「お前そのつもりで」

「ちげぇよ、ちげぇけど、そういう気分になった」

そういってアントンの耳をぺろりと舐めた

まったく、酔うたびにこれでなにがちげぇんだよ



耳なら誘惑のキス
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