連載 夢小説(戦国BASARA)


□今夜、月のなる頃に
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今夜、月のなる頃に 002
発行日時:11/09 12:30:14

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結構近くなのかな?
女性の悲鳴と男性の罵声が聞こえる
強姦???
だったらますますやだな
向こうに気付かれないようにそっと足を忍ばせた

と、目の前に舗装されたとまではいかないが人がよくとおりそうな山中の小道みたいな道が見えた
木の間からそっとその道をのぞきこむようにして回りとみると
少し前方に人がいるのが見えた
数人の男が、取り囲んでるように見える
取り囲まれてるのは、一人の男と2人の女
男が2人の女の前に立って守る用に構えてる
後ろで震えてる2人
あきらかにやばい様子…

というか…

なんであんな古めかしい格好しているの?



その人たちはみんな一様に昔の戦国時代のような格好をしている
腰には刀みたいなのさしてるし…
え、嘘…?
女を守ってる武士みたいな格好してる人が刀を抜いた
構える
もしかしてテレビの撮影?
にしてはカメラはないよね?
え、危ない…
男が複数の男に向けて飛び掛った




あの人強い
その武士みたいな格好の人は次々と倒していく
でも、多勢に無勢
流石に人数が多すぎる
あっという間に囲まれてしまった
えっちょっと(汗)
武士さんが切った人から血が飛び散る
どうみてもニセモノや演技には見えない
本物?
わけがわからない…
武士さんは強い…
でも、あっ
後ろから狙って殴られてそのまま倒れてしまった

そして囲まれる女の人たち
一人が腰がくだけたのかその場にしゃがみこんでしまった
もう一人の人が支えてる

どうしよう

誰かを呼ぶにも誰もいない
演技にはみえないし…
でも、なんか黙ってみてるわけにもいかないと思うのはなんでだろう
ちらっと昔の自分が頭に浮かんだ
クラスメイトに囲まれて泣いてる自分と…
なんか

今ちょっといらっときた


もう一度周りを見渡す
ちょうどいい感じの折れた木の枝が目にはいった
それを手にとる
ちょっと重い
でもちょうどいい
そっとその人たちに近づいた
そして一気に走って木の棒を振り回した
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