連載 夢小説(戦国BASARA)
□今夜、月のなる頃に
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今夜、月のなる頃に 003
発行日時:11/10 12:30:12
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さて、どうしましょう
最近野盗の話は聞いていませんでしたから油断していました
これでは怒られてしまいますね
実家から帰り道、あとこの山を越えればというところで野盗に囲まれてしまった
着ぐるみを渡せば命は助けてくれるというが
それだけではすまなさそうな目つきをしているのは武将ではない私でもわかる
義助が助けてくれたものの、この人数は少々無理があった
お付きの雪もあまりのことに気を失ってしまった
にやにやした不愉快にさせる笑顔が自分に迫ってくる
かくなる上は…
懐にかくした、護身用の短刀をぎゅっと握り締めた
自分がこの人たちにかなうとは思ってない
でもみすみす命を落とすのも嫌だった
野盗をにらみつけた
と…
「はぁぁああああ!」
力の入った声が野盗のさらに後ろの方から聞こえた
みんながざわざわとそっちをみる
すらりとした身体にさらりと揺れる髪
熱くというよりは冷たく睨むような瞳
そしてみたことのない服装、いでたち
手に持った木の棒を荒々しく振り回して野盗に飛び掛る
とっさに反撃する野盗の攻撃をひらりとかわして、さらに反撃して倒す
凄い、この人凄い
本当にあっというまだった
次々とその人は野盗を倒していった
あっけなく倒れてる野盗とその人を呆然としてみているしかなかった
なんか…
この人かっこいい