連載 夢小説(戦国BASARA)


□今夜、月のなる頃に
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今夜、月のなる頃に 006
発行日時:11/13 07:58:27

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城って…本当に姫様なんだ
そんな所に私本当にいっていいのかな?
「お城なんて、私なんかがいっていいのですか?」
「もちろんです。私のお客様としてお迎えしますよ」
さっきから気付いてたけど、この姫様けっこう強引だ(笑)
「ありがとうございます」
「そうだ」
姫様が倒した野盗の方に歩み寄る
「危ないですよ」
「のびてるみたいだから大丈夫です」
といってきょろきょろと見渡す
そして一人の野盗の草履を脱がせにかかった
「なにをしているんですか?」
「はだしでは不便でしょう?この方のが一番キレイだったので」
愛姫さま、大胆
「ついでに着物もおかりしてしまいましょうか?流石にその格好では目立ってしまうと思うので…」
そういって野盗が持っていた着物を漁ってみせる
この時代のお姫さまってたくましいんだな
愛姫さまも見た目は可憐な感じなのに妙にたくましさを感じた姫であった

義助が戻ってくると、目の前には愛姫さまと、知らぬ男が一人
誰だ?と思い目をしかめてみるとさっきの者のようだ

「こんな感じでいいのかな?」
正直着物の着付けの仕方がわからない。なので愛姫様に手伝ってもらった
姫様に手伝わせるのはどうかと思ったんだけど、でも喜んでといってくれたので甘えてしまおう
「男ものですがとりあえずは…」
野盗がもっていたのは男物の袴
しかし女性としては身長のある姫にはよく似合っていた
「愛さま」
「義助、似合うでしょう?野盗のを拝借してしまいました」
義助と呼ばれた武士様がため息をはいている
こういう破天荒な所はちょっと姫様っぽいかもとか思う
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