TIGER&BUNNY

□折×虎
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TIGER&BUNNY 折→虎
2012年08月05日 08時57分 発行

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「折紙〜」
「?なんですか虎徹さん?」
トレーニングルームへ入って一番、虎徹においでおいでされた
「お前お好み焼きって食ったことあるか?」
「お好み焼き…でござるか?」
「なんだ、折紙お好み焼き知らないのか?これだよ」
「おおっ」
そう言って見せたチラシに折紙は食いついた
「日本ではな、祭りんときに必ず出店がでるんだぞ。店もいっぱいあるんだ。
最近ブロンズに店をみつけてな。いかないか?」
「い、いくでござる」
「おし!このあと時間あるか?」



やった
お好み焼きというのもそうだけど、虎徹さんとからのデートのお誘いだ、と折紙はコッソリとはにかんでいた
あ、でも…タイガーさんのことだから二人っきりというわけでもないのかな
二人っきりだといいのにな〜

折紙の頭をかすめたのは彼の相棒であり自分の後輩になるバーナビーであった



「あ〜悪かったな、折紙」
「仕方ないでござるよ」
申し訳無さそうな顔をする虎徹に、苦笑交じりでも笑顔を作る折紙の姿がそこにあった

折紙の願い通りに二人っきりでいけることになったのはよかったのだが…

行ってみれば店は休業日というオチ

確かに残念ではあるけど、タイガーさんにこんな顔されて謝られたらどうでもよくなる

「そうだ。折紙、今から俺に家にこないか?」
「タイガーさんの?」
「おう。店のようにうまくいくかわからねぇが俺が作ってやるよ」
「本当でござるか」
「ああ、こっからならうちも近ぇし、材料買っていこうぜ」
「はいっ」

うわ〜
うわ〜
虎徹さんとご飯だけじゃなくて、虎徹さんの手料理と虎徹さんの家
お店よりもこっちのほうが嬉しい



「適当に寛いでくれ」
通された部屋はわりと小奇麗に片付けられていて、シンプルな大人の男の人の部屋という感じがした
広いテーブルや部屋の隅にお酒の空ビンがあるのがタイガーさんらしいとちょっと思った
広いソファにちょこんと座ると「なにか飲むか?」と声を掛けられた
なんでもいいですというと、「そういえば…」といて虎徹はなにかを探し始めた
テレビとか見ていていいといわれてつけたけれどちっとも頭の中になんか入ってこない
ゴソゴソしてる虎徹の後ろ姿ばかりちらりちらりとみていた
「おっ、あった」
そういってなにかしらを取り出してきた
綺麗な木箱に入ったそれを折紙の前においた
「これはなんでござるか?」
「なんだと思う?」
そう言って虎徹があけると中にはいっていたのは
「急須でござるか?」
「おおさすが、よくしってるな」
なかにはいっていたのはなんてことのない茶色のシンプルな急須と湯のみのセットであった
なんてことはないが折紙にとっては好奇心を満たすには十分過ぎるものであった
おおおっと目を輝かせてまじまじとみていると折紙に笑顔をむけながら今これで日本茶をいれてやるなといって茶葉をも持ってきた

「どうだ?」
「なんだか落ち着くでござる」
「だろ?」
折紙の反応に嬉しそうににかっと笑う虎徹がいた
その笑顔に顔が熱くなった気がした
「よかったらそれやるよ」
「いいんでござるか?」
「ああ、どうせ俺がもってても箱の中だもんな。お前が持ってたほうが喜ぶぜ」
「茶器が喜ぶ、物に魂が宿るというのは日本人の考えでござるな」
「ははは、そうなのか?」




チラリと折紙は虎徹の手元を見ていた
シャツを腕まくりしてやさいを刻んでる
手馴れた様子に料理になれてれるんだな〜って思う
しかも機嫌がいいのか鼻歌なんかも歌ってて
自分の倍くらいの年齢があるのに…可愛い
じっとみてる視線に気付いたのかと虎徹がくるっと振り返った
「どうした?座って寛いでていいぞ」
「でも…拙者もなにかお手伝いしたいでござる」
「そうか?じゃあこの鉄板洗ってくれるか?」
「わかったでござる」
みるとひらべったくて大きなプレートがおいてあった
取っ手がない…
「不思議なフライパンでござるな」
「それはホットプレートだ」
「ホットプレート?」
「まぁみればわかるよ」
材料と大きな鉄板をテーブルへと運ぶ
あのチラシを見る限りやいてあったとおもうのだが、材料はまだ生のまま
不思議そうに折紙がみていると、虎徹がまたなにかをもってきた。そしてコンセントに繋ぐ
「この上にさっき洗ってもらった鉄板を乗せてだ…」
スイッチを押すと次第に暖かくなる
「おお!これはすごいでござる。日本には便利なものがあるのでござるな」
「ははっ、だろ」
いちいち素直に驚く折紙が虎徹にとってはとても可愛く見えるのだ
手馴れた手つきでどんどん作っていけばだんだんと美味しそうな匂いが充満して来た
折紙もまだまだ食べ盛りである
その匂いにおなかの虫がうずいてくる
最後に虎徹がソースとマヨネーズを掛けて4つにきった
そしてその一つを折紙の皿にのせてやる
「ほらできたぞ、どんどん食え」
「いただくでござる」
あつそうな湯気をたててるそれをフーフーと冷ましながら口に入れ咀嚼する
「どうだ?」
「うまいでござる」
初めて食べる味に折紙が声をあげる
「そうかそうか。材料もいっぱいある、た〜んと食えよ」
そこからはしばらく折紙の日本談義がつづき、山盛りに用意された材料はあっというまに二人のおなかの中に消えていった
「もうこんな時間か」
ふと時計をみた虎徹がそういった
「本当でござる。そろそろ帰らないと」
楽しい時間はあっというまだ
「帰んのめんどくせーだろ?泊まってけよ」
「ふえっ?」
タイガーさん今なんていいましたか?
「いいんで、ござるか?」
「ああ、遠慮すんなよ」
ちょっと狭ぇけどな、といってにっこりと笑う
折紙は飲んでいないが、虎徹は少し酒がはいっていてほんのり赤い顔をしている
ごくりと生唾を飲み込んだ


「好きに使っていいからな」
と通された浴室、そして着替えにとタイガーさんの服
うわあ
が、我慢できるか不安でござる



「そろそろ寝るか?」
そういって掛け布団と枕を持ってきてくれた虎徹の髪はまだ水がしたたっていた
折紙のあとに虎徹も入り、そしてこうやって布団を運んでくれた
ほんのり酔っていて、そして濡れた黒髪に、そしてその甘いテノールボイス…
なんかエロいです、タイガーさん
一滴も飲んでない折紙のほうが赤い顔をしていることを長湯したせいだと虎徹にいいわけして布団を被った
「お、おやすみなさい、でござる」
そう言ってソファに横になろうとしたら虎徹にとめられた
「俺はこっちで寝っから、お前ベットつかっていいぞ」
そういって上、ロフトを指さした
「でも、それは悪いでござる」
「いーっていーって、遠慮すんなよ」


虎徹のベッド
どきどきして眠れなかった
トイレにいく
帰りにソファに寝る虎徹を覗く 
虎徹の寝顔にムラムラ
いけないと思いつつ戻る
虎徹「眠れねぇのか?」
「いえ、お茶を飲み過ぎて
あの、一緒にねませんか?」
「おういいぞ」
ベッドで二人
ますます眠れない
もちろん清いまま(笑)









後日、お好み焼きのことをきいて、ブルy-ローズとバーナビーや気持ち

トレーニングルームにホットプレートもってきてお好みやきパーティー
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